粘度計|試験・計測(分析機器)JCSS校正機器 音叉型振動式粘度計 SVシリーズ

JCSS校正機器 音叉型振動式粘度計 SVシリーズ製品画像

JCSS校正機器 音叉型振動式粘度計 SVシリーズ

  • JIS Z8803
JCSS校正対象機器 音叉型振動式粘度計
粘度計SVシリーズは、JCSS(登録に係る区分:粘度計)において、校正対象機器の振動粘度計に相当し、細管粘度計、回転粘度計と共に、特定標準器へのトレーサビリティ確保が可能な計量器として認められています。
エー・アンド・デイの高度な技術レベルと高い信頼性が裏づけた、粘度測定の標準機器です。
  • 新開発SV型(音叉振動式)によるフルレンジ1%(※)の高精度再現性を達成。
    また、粘度の標準液を利用し粘度校正が可能
    (※校正用標準液にて、同一の液体に振動子を入れたままで繰り返し測定した時の繰り返し性<標準偏差>)
  • 振動子の交換なしで低粘度から高粘度まで広範囲の連続測定が可能
  • WinCT-Viscosity標準添付
  • 粘度標準液を利用し、ユーザーでの粘度校正可能

粘度の絶対値を求める場合は、SVシリーズの測定結果をその液体の密度[g/cm3]で除してください。SVシリーズは、測定原理から、「粘度×密度」を検出し、表示しています(SVシリーズの表示値の単位としては、実際にはmPa・s × g/cm3となります)。

『エー・アンド・デイ情報マガジン WAY』 VOL.19
『エー・アンド・デイ情報マガジン WAY』 VOL.3
潤滑油のメンテナンスツールとしてもご利用いただけます。

音叉振動式(SVシリーズ)による測定例

音叉振動式の粘度計SV-10/SV-10Aは極低粘度領域(0.3mPa・s)から高粘度(10,000mPa・s)までの広範囲を連続的に測定する事が出来ます。
途中でセンサ部の交換する必要がないので、ゾルからゲル化するまでの測定が可能です。
また、測定間隔を自由に設定可能で、連続24時間測定等、長時間による粘性変化も測定可能です。
(なお、ホームページ上のグラフなどの粘度表示値(mPa・s)は、すべて『粘度×密度』の値です。)

ゲル化点:液体から固体への相変化

例) ゼラチン、寒天、グルコマンナン、増粘安定剤、ハイドロゲル

曇点: 界面活性剤のミセル構造変化

例) パラフィン、非イオン系界面活性剤

混濁液: スラリー、サスペンション、スラッジ、コロイドなどの分散系の粘度

例) セメント、バター、牛乳、クリーム、アスファルト、インク、塗料、金ナノコロイド

潤滑剤の特性: 温度変化による粘性変化

例) エンジンオイル、潤滑用グリス、鉱物油、合成油、水系潤滑剤(水基系)、動物油・植物油

急激な粘度の立ち上がり:硬化ポイントの測定 (接着剤の測定)

例) 卵白/卵黄、 半田フラックス、シリコーン接着剤、モルタル、石膏、ゴム系・ポリマー系接着剤

低粘度測定:1.0mPa・s付近の安定測定(粘度、食感・感応試験)

例) 食品  水、アルコール、酒、清涼飲料水、醤油、牛乳、医療  血液、たんぱく質、医薬、嚥下食品、経口摂取食品、胃瘻(胃ろう)食品、その他溶剤、化粧水、半導体研磨剤等

高粘度測定:~100Pa・sまでの安定測定

例) はちみつ、ポリマー溶液、はみがき粉、ハンドクリーム、口紅、チョコレート


ゲル化点 / ハイドロゲルの測定  例)ゼラチン水溶液

ゼラチン水溶液の濃度を2.5%と5%の2種類として温度を変化させながらSV-10Aで粘度を測定した例です。
横軸に温度、縦軸(log)に粘度をとり測定をしていますが、ゼラチン水溶液の濃度に依存して凝固温度に差のでることが理解できます。

ゲル化点 / ハイドロゲルの測定グラフ
曇点測定  例)非イオン系界面活性剤

非イオン系界面活性剤(1%濃度)を加熱しながら測定した結果です。界面活性剤は温度を上げていくと、ある温度で白濁します。このときの温度を曇点と呼び、従来は光学的にしか測定することができませんでした。
しかし、曇点においては、物性の変化により粘度も急激に変化するため、SV-10Aを利用することで粘度の変化からも曇点を測定することができます。
温度-粘度のグラフから、粘度の急激な変化が液温35.4℃で見られます。この温度が曇点として測定されたことになります。JIS法によるこの界面活性剤の曇点は35.9℃であり、SV-10Aで曇点測定が行えることがわかります。

曇点測定グラフ
急激な粘度の立ち上がり(硬化ポイント測定)  例)鶏卵卵白

鶏卵の卵白は60℃までは通常の液体のように温度上昇にともない粘度は減少する振る舞いを示しますが、60℃を超えたところから急に粘度が上昇し、たんぱく質が凝集する性質がよくわかります。
振動式粘度計SV-Aシリーズではこのように、試料(物質)特有の微小な変化とダイナミックな粘度変化を正確に捉えることができます。
図のように、WinCT-Viscosity(RsVisco)では粘度軸を対数軸で表すことができるので、粘度の変化領域が広い場合や非線形的に変化する場合、変化をわかりやすく表すことができます。

急激な粘度の立ち上がり(硬化ポイント測定)グラフ
低粘度領域の測定  例)濃度の異なる液体(エタノール水溶液)の粘度測定例

濃度の異なるエタノール水溶液を25℃一定にしてSV-10Aで測定した結果です。濃度によって粘度は変わります。
エタノール100%、エタノール0%(水100%)のときはともに粘度が低いですが、両者を混ぜると粘度は高くなります。

低粘度領域の測定グラフ

データ処理ソフト WinCT-Viscosityの特徴

WinCT-Viscosityとは、音叉型振動式粘度計SVシリーズ、SV-Aシリーズ、SV-Hシリーズで測定したデータをリアルタイムでグラフ化する専用ソフトです。 (※ WinCT-ViscosityはWindows8にも対応しています。) 粘度計SVシリーズでは、WinCT-Viscosityを使用することにより、測定したデータのパソコンへの取り込み、保存やデータ解析が簡単に可能となります。 WinCT-Viscosityは、3つのソフトで構成されています。

RsVisco

粘度計より受信したデータをリアルタイムにグラフ化することができます。測定中の粘度の変化過程や温度変化も同時に表示することができます。測定条件を変えたグラフの重ね書きも可能。

RsCom

粘度計とパソコンの間でデータの送受信を行えます。粘度計の制御に便利です。

RsKey

粘度計から出力されたデータを他のアプリケーションソフトウェアへ転送することができます。


WinCT-Viscosity(RSVisco)によるグラフ化

1. 時間軸での検証: 経時変化
2. 温度依存性の検証: 温度・粘度の相関性
3. 見たい部分をフォーカス:X軸/Y軸ともに、最小・最大値を直接入力
4. Excelファイルへ変換:CSVファイルの拡張子をExcelに変換・保存することでExcelの機能での資料作成が可能

例)エンジオイル

1. 時間軸での検証: 経時変化
2. 温度依存性の検証: 温度・粘度の相関性

経時変化グラフと温度・粘度の相関性グラフ
例)増粘剤(とろみ剤)

1. 全般的な数値変化
2. 見たいポイントにフォーカス

全般的な数値変化グラフと急激な立ち上がりポイントにフォーカスしたグラフ

X軸、Y軸共に、拡大したい範囲を指定する事が可能。数値をダブルクリックして書き換えることが可能
例)測定開始から最初の3分間だけ、粘度範囲80~100mPa・sの部分を拡大したい
→ X軸(時間)の最大値(全体表示グラフの30の数値)をダブルクリックして「3」を入力
→ Y軸(粘度)の最小値(全体表示グラフの0の数値)をダブルクリックして「80」を入力、最大値(同500の数値)をダブルクリックして「100」を入力
⇒指定した範囲のグラフが表示されます

全般的な数値変化グラフと急激な立ち上がりポイントにフォーカスしたグラフ

標準価格 / JANコード

型名 標準価格 JANコード
SV-10 298000 4981046600750
SV-100 298000 4981046600859

特長

  • リアルタイムに粘度測定
    振動子の表面積・質量が小さいので、試料の粘度変化や温度変化にすばやく応答。リアルタイムの測定が可能。
  • 物性変化測定可能
    共振振動により高度な分解能を有しており、界面活性剤などの曇点測定および濡れ性などの表面・界面変化などの測定が可能
  • 非ニュートン流体の測定
    肉薄プレートタイプの振動子により試料組織の破壊が少なく、安定した粘度値と粘度変化に追従した測定が可能。
  • 流動状試料の測定
    振動子の相互作用により、攪拌中の試料も測定が可能。また、流動状態となるラインなどでの利用ができ、ラボと同一データでの現場管理が可能。
  • 正確な温度検出
    粘度検出部(振動子)の熱容量が小さいため、温度平衡までの時間が短く試料の正確な温度測定が可能
  • 長時間の連続測定
    振動駆動部に回転部がなく、メンテナンス性に優れ、粘度の連続測定が可能
  • RS-232C(D-Sub25Pメス) 標準装備、大型蛍光表示、校正用標準液(別売品)

SV型(音叉型振動式)粘度計の測定理論・機構
測定理論 液体中で、振動子を一定振幅にて共振させ、振動子の粘性抵抗を加振力となる電流値を測定することから粘度を求める。
測定機構 音叉形状を有する2枚の板バネの中央に電磁駆動部を設置して板バネを一定の設定振幅にて共振させる。
粘性抵抗により異なる駆動電流を検出し、あらかじめ記憶させている検量線と対応させて演算し、粘度を測定する。
JCSS校正機器 音叉型振動式粘度計 SVシリーズ測定理論・機構イメージ画像

製品仕様

注意)表中の粘度表示値(単位:mPa・s)は、振動式の原理上、すべて『粘度×密度』の値となっています。

型名 SV-10 SV-100
測定方式 SV型(音叉振動式)/ 固有振動数 30Hz
表示範囲 ※1 0.3~10000mPa・s 1~100Pa・s
(1000~100000mPa・s)
測定精度 ※2 繰り返し性 ※3 1%(標準偏差)
確度 ※4 ±3%(1~1000mPa・s) ±5%
(1~10Pa・s)
(1000~10000mPa・s)
試料温度測定部 0~160℃/0.1℃表示
電源 ACアダプタ付属(100V 50Hz/60Hz、約14VA)
外形寸法 / 質量 計測部:332(W)×314(D)×536(H)mm / 約5.0kg
表示部:238(W)×132(D)×170(H)mm / 約1.3kg
標準付属品 ACアダプタ(AX-TB248、1個)、データ通信ソフトWinCT-Viscosity(1枚)、樹脂製サンプル容器(容量45mL、4個)、
RS-232Cケーブル(25P-9P、1本)、接続ケーブル(1.5m、1本)、ディスポ容器(容量10mL 、5個)
  • ※1 粘度の絶対値を求める場合は、SVシリーズの表示値をその液体の密度[g/cm3]で除してください。
      SVAシリーズは、測定原理から実際には、「粘度×密度」の値を表示しているためです(SVシリーズの表示される単位としては、実際にはmPa・s × g/cm3となっております)。
  • ※2 サンプル容器<45ml>使用時
  • ※3 液体に振動子を入れたままでの繰り返し測定
  • ※4 温度範囲は20~30℃、結露しない環境にて、粘度計校正用標準液での校正後の値。
      測定が長時間に及ぶ場合は、必要に応じて定期的に標準液あるいは純水を利用した校正を行ってください。
  • 注意)振動子に気泡が付着した場合は、測定精度に影響しますので、ご注意ください。

別売品

品名 型名 標準価格
粘度計校正用標準液(JS2.5)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-2.5 27000
粘度計校正用標準液(JS5)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-5 27000
粘度計校正用標準液(JS10)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-10 27000
粘度計校正用標準液(JS20)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-20 27000
粘度計校正用標準液(JS50)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-50 27000
粘度計校正用標準液(JS100)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-100 27000
粘度計校正用標準液(JS200)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-200 27000
粘度計校正用標準液(JS500)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-500 27000
粘度計校正用標準液(JS1000)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-10で使用可能
AX-SV-31-1000 27000
粘度計校正用標準液(JS2000)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-100で使用可能
AX-SV-31-2000 ※3 29000
粘度計校正用標準液(JS14000)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-100で使用可能
AX-SV-31-14000 29000
粘度計校正用標準液(JS160000)
容量500ml、JIS Z8809に基づく証明書付き、SV-100で使用可能
AX-SV-31-160000 29000
サンプル容器<PC(ポリカーボネート)製、容量35~45ml>付属品と同じもの10個セット AX-SV-33 10000
少量サンプル容器<PC(ポリカーボネート)製、容量10ml>フタ付10個セット AX-SV-34 10000
ガラス容器(容量約13ml) AX-SV-35 19500
位置決め用ストッパー AX-SV-36 10000
循環水ジャケット1個<本体:PC(ポリカーボネート)製、パッキン:シリコンゴム製>、 少量サンプル容器(容量10ml)フタ付4個 AX-SV-37 ※4 15000
ガラス容器(容量約60ml、内径47mm)10個セット AX-SV-38 5000
プラスチック保存容器<本体・フタ:PP(ポリプロピレン)、中フタ:LDPE(低密度ポリエチレン)>(密閉性に優れ液漏れしにくい)(容量 120ml)、20個セット AX-SV-39 10000
アナログ電圧出力(0~1V) AX-SV-42 60000
延長ケーブル(5m)計測部と表示部接続延長用 AX-SV-43 25000
スタンドセット(X-Y-Zステージ付き計量部固定スタンド) AX-SV-51 ※5 140000
X-Y-Zステージ AX-SV-52 70000
ソフトウェアセット(シリアルUSBコンバータ付属) AX-SV-53-JA ※6 98000
容器セット(10ml/13ml/45ml)(循環水ジャケット付き) AX-SV-54 ※7 60000
容器ホルダー(透明)<PC(ポリカーボネート)製、容量2ml用>5個セット AX-SV-56-1 10000
容器ホルダー(黒)<PC(ポリカーボネート)製、容量2ml用>5個セット AX-SV-56-2 10000
容器台(容量2ml用)2個セット AX-SV-57 10000
サンプル容器<PC(ポリカーボネート)製、容量2ml>フタ付き100個セット AX-SV-58 15000
ガラス容器(容量2ml)5個セット、容器台1個 AX-SV-59 30000
角型ガラス容器(容量2ml)2個セット AX-SV-60 32000
電磁スターラー(リモート・マイクロ型) AX-SV-61 120000
RV/SV用本体カバー(測定部用) AX-SV-62-1 3000
RV/SV用表示部・コントローラ部カバー AX-SV-62-2 1000
RV/SV用ディスポ容器(PET、10mL、40個入り) AX-SV-63 4000
USBコンバータ・ケーブルセット AX-USB-25P 10000
マルチプリンタ AD-8127 65000
除振台 AD-1671A 78000
超音波洗浄器 AD-1686 35000
環境ロガー AD-1687 40000
計量データロガー AD-1688 18000
クイックUSBアダプタ AD-8527 16000
ACアダプタ(標準付属品) AX-TB248 3500
  • ※3)25℃以下でご使用ください
  • ※4)循環水ジャケットはホースの屈曲などによる、内圧がかからない状態で使用ください。水流が止まり、圧力がかかると破損する事があります
  • ※5)計量部固定スタンド×1個、X-Y-Zステージ×1個、サンプル容器〈PC(ポリカーボネート)製、容量2ml〉フタ付き×1個、容器ホルダー〈PC(ポリカーボネート)製、容量2ml用〉×1個、サンプル容器〈PC(ポリカーボネート)製、容量45ml〉×1個
  • ※6)WinCT-Viscosity×1個、RS-232Cケーブル×1個、シリアル-USBコンバータ×1個
  • ※7)サンプル容器〈PC(ポリカーボネート)製、容量45ml〉×5個、少量サンプル容器〈PC(ポリカーボネート)製、容量10ml〉×5個、ガラス容器(容量13ml)×2個、循環水ジャケット×1個