バイタルサインを測定する機器を一台に組み込んだ「Vital Signs Station」。

インタビュアー 「Vital Signs Station」でどのようなことができるのでしょうか？

イーソン ・ シー様 血圧、血中酸素飽和度（SpO₂）、心拍数、血糖値、体温、体重などのバイタルデータを測定する機器を一台のデバイスの中に組み込んでいます。これ一台で患者は一括してバイタルデータを測定し、健康をチェックすることができます。
また、測定データは病院とシステム連携しているNHSO（国家医療安全保障局）にアップロードされますので、予防医療に貢献し、重篤な疾病の早期発見にお役に立つとともに、医療費の算定を行うこともできます。

インタビュアー どのようなきっかけで開発されたのですか？

イーソン ・ シー様 タイ政府のプライマリ ・ ケア政策に基づいて開発しました。医療スタッフと患者の双方を支援するためのIoT技術導入を推進し、農村部でも都市部と同等程度の医療サービスが受けられるようにインフラ整備が進んでいます。
「Vital Signs Station」は医療資源や人材が不足している地方の診療所や保健センターでの医療サービス提供にうってつけの設備だと考えています。

「診之助Slim」はコンパクトで、さまざまな通信にも対応しているので、すぐに採用を決めました。

インタビュアー お使いになった方たちからのご評価はいかがでしょうか？

イーソン ・ シー様 利用者からは、ワンストップで測定できるので「スピーディで便利だね ！ 」と驚かれました。また、医療スタッフからは、この機器のおかげで負担が減ったぶん重篤な患者に集中できると喜んでいただいています。

インタビュアー 「診之助Slim」をご採用いただいた理由を教えていただけますか？

イーソン ・ シー様 この血圧計はコンパクトで組み込みやすく、さまざまな通信に対応したオプションもあるので、すぐに採用を決めました。Ａ＆Ｄさんがソフトウェア開発キット（注2）を公開してくれているのは、とてもありがたいですね。
ボタン一つで操作できるので利用しやすいですし、不規則脈波（IHB）（注3）を検知できる機能もある魅力的な機器だと思います。

2025年から2026年にかけて、タイ全土をカバーし、マレーシアなど近隣諸国にも展開していく予定です。

インタビュアー 今後の計画を教えてください。

イーソン ・ シー様 「Vital Signs Station」があれば、農村部など地方における医療サービス水準を、都市部の主要な医療機関に近いレベルに引き上げることが期待できます。まずはタイのすべての国民が医療資源にアクセスし、公平に治療を受けることができるようにしていきたいと考えています。
さらに、マレーシアやインドなど近隣諸国もこのプロジェクトに興味を持っていただいていますので、今後の展開を楽しみにしています。
もちろん、Ａ＆Ｄさんのパルスオキシメータや体温計など、血圧計以外の製品の採用も計画していますよ（笑）。

インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

imedtac様の紹介動画

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