情報マガジン『WAY』

エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』

VOL.2 2016.AUGUST ジーエルサイエンス株式会社様

ユージングシーン
A&D分析天びんGRシリーズと容器ホルダー
ボディイン・ドア方式風防によるコンパクト設計

A&D分析天びんGRシリーズと容器ホルダー ボディイン・ドア方式風防によるコンパクト設計の製品画像

正しく量ることが高度分析のバックグラウンド。
A&Dの天びんが毎朝、引っぱりだこになっています。

ジーエルサイエンス株式会社様にインタビュー

水質や大気、土壌などの環境分析のために広く採用されているクロマトグラフィー(注1)
身近なところでは、食品に含まれる残留農薬や、建材や家具などから発生する有害物質、薬品ごとの基準値や機能性食品の成分濃度の確認などに活用されています。

「道は一つ、共に進もう」というスローガンのもと、このクロマトグラフィーを礎石に総合サイエンス企業として飛躍中のジーエルサイエンス様。
総合技術本部カスタマーサポートセンターにおいて、分析装置のキャリブレーションにA&Dの分析天びんをご採用いただいているとのことで、お話を伺いました。

インタビューいただいたジーエルサイエンス株式会社様の画像

ジーエルサイエンス株式会社
左:
総合技術本部
執行役員 カスタマーサポートセンター部長
田村 隆夫様
右:
カスタマーサポートセンター LC課
小林 茉莉様

毎朝、A&Dの天びんが社員同士で取り合いになっています(笑)。

インタビュアー まず、カスタマーサポートセンターのお仕事ついてお聞かせください。
田村様 弊社は化学分析の手法として広くご採用いただいているクロマトグラフィーに関するさまざまな製品を開発・製造販売しています。私たちカスタマーサポートセンターは、お客様からの分析についてのご相談に 技術的なアドバイスをしたり、ご要望に対応した便利な製品を提案しています。
小林様 私がお客様を訪問して、分析について簡単なセミナーを行うこともあります。カスタマーサポートセンター全体で、1年に100回くらいのセミナーを承っています。
インタビュアー 100回はすごいですね。それだけお客様からのご要望が多岐にわたっているということでしょうか?
田村様 お客様によってお求めになる内容やレベルが異なりますので、1案件ごとに事前打ち合わせが必要ですね。
インタビュアー クロマトグラフィーにおいて、A&Dの分析天びんをどのようにお使いいただいているのでしょうか?
田村様 分析の準備段階で必ず天びんを使っています。液体クロマトグラフに流す溶媒(注2) や標準試料を規定の濃度に調製(注3) する際の計量に、精度が高い天びんは欠かせないツールです。
小林様 標準試料は定量分析の物差しといえます。したがってここで誤差が生じると、いくら高性能な分析装置を使ったとしても、信頼性の高い分析結果を得ることは困難になります。試料調製において「正しく量る」 ということが分析の最も重要な事前準備ですので、細心の注意を払っています。
田村様 大げさではなく、A&Dさんの天びんを使わない日はないですね(笑)。
小林様 毎朝、社員同士で天びんが取り合いになっています。あとは翌朝からの分析準備のため、終業近い時間帯にも取り合いになりますね(笑)。

定期的な技術セミナーや豊富なオプションなど、サポート体制にも満足しています。

田村様 弊社は分析装置も製造販売していますが、現時点での主力製品はガラス製の「カラム」という筒状の容器です。このカラムにシリカゲルを充てんしてあり、分析する物質と充てん剤との親和性(注4) や分子の大きさが異なることを利用して成分の分離を行います。
小林様 このカラムはすべて、弊社内で製造しています。A&Dさんの天びんも埼玉県で開発し、茨城県で製造されていると聞いていますが、やはり純日本製に対する信頼感は大きいと思います。
田村様 高いレベルのサポートを長期間継続して受けることができ、安心して使用できます。保守部品も短納期で入手できます。弊社では分析機器をこまめに点検しているため、いつも新品同様に保っています。
小林様 A&Dさんが埼玉県北本市の開発・技術センターで定期的に開催されている技術セミナーも嬉しいサポートです。天びんの正しい使い方や誤差要因についての説明は、ふだんはなかなか聞く機会がありませんが、このセミナーで実機を使いながら教えていただいたことが、日ごろの業務にとても役に立っています。
インタビュアー オプションは何をお使いでしょうか?
小林様 さっそく、新発売の「容器ホルダー」を使っています。丸底フラスコや試験管など、自立しない容器を使うときに大変重宝しています。このように痒いところに手が届くオプションを、どんどんつくっていただきたいですね。

ラボラトリー向けに高付加価値製品を提供するために、技術の連携を。

小林様 実は私は大学生のときからずっとA&Dさんの天びんを使っていまして、他メーカーの天びんを使ったことがありません(笑)。A&Dさんの天びんは大学生でも使いやすく、わかりやすい製品なのでとても安心です。
田村様 天びんだけではなく、A&Dさんの電動マイクロピペットはジーエルサイエンスブランドでも販売させていただいていますが、ラボラトリーのお客様にとても好評です。専用の充電ハンガーなどオプションも豊富で、使い勝手が良いですね。
小林様 これを試薬棚に取り付けてからは、実験台のスペースが空いて、試薬の調製がしやすくなりました。
田村様 A&Dさんの計量技術と弊社の分析技術との連携により、さらに進化した高付加価値製品を提供することで、お客様に貢献していきたいと考えています。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 販売促進部)

お客様情報

ジーエルサイエンス株式会社
本店所在地
東京都新宿区西新宿6丁目22番1号 新宿スクエアタワー30階
設立年月日
1968年2月1日
代表取締役社長
長見 善博
資本金
1,207,795千円
従業員数
398名(2015年4月1日現在)

こぼれ話:
「ジーエル」はガスクロマトグラフィーの「Gas」と液体クロマトグラフィーの「Liquid」の頭文字を組み合わせるとともに、「Great Laboratory」の意味もあるとのことでした。

ジーエルサイエンス株式会社の外観画像

お使いいただいているA&D製品

イオナイザー内蔵分析天びん BMシリーズ
  • ひょう量220g~520g、最小表示0.01mg~0.1mg
  • 最大分解能2500万分の1を実現 静電気の問題を解決
イオナイザー内蔵分析天びん BMシリーズの製品画像
校正用分銅内蔵型分析天びん GRシリーズ
  • ひょう量42g~310g、最小表示0.01mg~0.1mg
  • ボディイン・ドア方式風防によるコンパクト設計
校正用分銅内蔵型分析天びん GRシリーズの製品画像
電動マイクロピペット MPAシリーズ
  • 10μL~10mL
  • 電動だから、正確! スピーディ! 疲れない!
  • 電動なのに、軽い! 壊れにくい! 安心価格!
電動マイクロピペット MPAシリーズの製品画像
校正用の分銅もご用意しております