枕型校正用分銅 AD1606シリーズ

枕型校正用分銅 AD1606シリーズ

エー・アンド・デイは、質量標準供給事業者として、国家計量標準にトレーサブルな分銅の販売、校正・値付けサービスの提供を通じ、お客様の計量器の精度維持、ISO9000シリーズ、GLP/GMPなどの品質管理体制構築のお手伝いをさせていただきます。

AD1606シリーズは枕型校正用分銅です。塗装鋳鉄仕様です。

  • 分銅材質:鋳鉄(M1級、M2級)
  • ケースは付属していません。

分銅の選び方

一般的な選定

最大許容誤差が必要精度の1/3の分銅を選定してください。
必要精度に対して分銅の誤差の影響を少なくできます。

例)1kgの荷重に対し必要精度が1gの場合(許容差:0.1%)、最大許容誤差330mg以内の分銅を選定
→ M2級1kg分銅(最大許容誤差160mg)

例)200gの荷重に対し必要精度が1mgの場合(許容差:5ppm)、最大許容誤差0.33mg以内の分銅を選定
→ E2級200g分銅(最大許容誤差0.3mg)

通常の計量では、まず、計量物に対して許容差が定義されます。次に、天びんのひょう量と目量を選定し、必要な分銅を選定します。
天びんの精度は、繰返し性と直線性を考慮する必要があります。

理想的な選定

最大許容誤差が天びんの目量の1/3の分銅を選定してください。
分銅が等級内で管理されていれば分銅の誤差を考慮する必要がなくなります。

例)ひょう量1kgで目量が1gの場合(表示分解能:1/1000)、最大許容誤差が330mg以内の分銅を選定
→ M2級1kg分銅(最大許容誤差160mg)

例)ひょう量200gで目量が0.1mgの場合(表示分解能:1/200万)、最大許容誤差が0.033mg以内の分銅を選定
… E1級200g分銅では、最大許容誤差が0.1mgなので不適切

最大許容誤差が天びんの目量の1/3である分銅を選定することで、分銅の器差を考慮する必要がなくなるため、管理が容易となりますが、これを適用できるはかりは検定付き天びんと表示分解能の粗い天びん(1/20万程度)に限られます。

高分解能の天びんの場合

分解能が高い天びんの最小表示は、各等級による分銅の最大許容誤差よりも小さいため、最大許容誤差を基にした分銅の選定ができません。
そこで分銅ごとに器差が分かっている精度の高い分銅を使用することをお勧めします。
分銅のJCSS校正証明書には分銅の器差が表記されています。それをもとに天びんのキャリブレーション(感度調整)時に補正をすることで、分銅の器差を“ゼロ”とみなせます(ただし、不確かさ分は考慮が必要です)。

カタログ・外形寸法図

標準価格 / JANコード

M1級相当品

公称値 M1級相当品 型式 標準価格 JANコード
20kg AD1606-20KM1 ¥24,200(税込価格)¥22,000(税抜価格) 4981046164191
10kg AD1606-10KM1 ¥19,800(税込価格)¥18,000(税抜価格) 4981046164207
5kg AD1606-5KM1 ¥15,400(税込価格)¥14,000(税抜価格) 4981046164214
20kg
M1級相当品 型式 AD1606-20KM1
標準価格 ¥24,200(税込価格)¥22,000(税抜価格)
JANコード 4981046164191
10kg
M1級相当品 型式 AD1606-10KM1
標準価格 ¥19,800(税込価格)¥18,000(税抜価格)
JANコード 4981046164207
5kg
M1級相当品 型式 AD1606-5KM1
標準価格 ¥15,400(税込価格)¥14,000(税抜価格)
JANコード 4981046164214

M2級相当品

公称値 M2級相当品 型式 標準価格 JANコード
20kg AD1606-20KM2 ¥21,450(税込価格)¥19,500(税抜価格) 4981046164221
10kg AD1606-10KM2 ¥17,050(税込価格)¥15,500(税抜価格) 4981046164238
5kg AD1606-5KM2 ¥13,750(税込価格)¥12,500(税抜価格) 4981046164245
20kg
M2級相当品 型式 AD1606-20KM2
標準価格 ¥21,450(税込価格)¥19,500(税抜価格)
JANコード 4981046164221
10kg
M2級相当品 型式 AD1606-10KM2
標準価格 ¥17,050(税込価格)¥15,500(税抜価格)
JANコード 4981046164238
5kg
M2級相当品 型式 AD1606-5KM2
標準価格 ¥13,750(税込価格)¥12,500(税抜価格)
JANコード 4981046164245

分銅の最大許容誤差について

分銅の最大許容誤差について参考資料を用意しました。

分銅の最大許容誤差について

※データシートは付属しません。校正証明書の発行を承りますのでお気軽にお申し付けください(別売です)。
校正証明書は、JCSS証明書または一般校正証明書よりお選びいただけます。

サービスについて

JCSS計量法トレーサビリティとは

この制度は、高精度の計測や品質管理の信頼性確保を目的とし、手持ちの標準がどんな標準によってどのくらいの確からしさで校正されているか、校正に使用した標準を校正したときの標準はどうかと順次確かめ、最後に国家標準にいたるシステムです。
この制度における校正事業者認定制度に基づいて独立行政法人製品評価技術基盤機構から校正事業者として認定を受けた機関はJCSS認定事業者と呼ばれ、ユーザーの計量器等の校正を行い、JCSS標章付きの校正証明書を発行する資格を持ちます。
ユーザーはそのJCSS付き校正証明書によってユーザーの計量器等の基準がわが国の国家計量標準にトレーサブルであることを証明します。
JCSSとは、Japan Calibration Service Systemの略称です。

JCSS質量(分銅)校正証明サービスとは

株式会社エー・アンド・デイは、計量法のトレーサビリティ制度に基づく「質量」認定事業者として、質量(分銅、増しおもり型分銅を含む)の校正を行い、JCSSマーク付きの校正証明書を発行します。
製品お求め時、およびお求め後の証明書発行が可能です。

分銅のJCSS校正証明書サンプル

一般質量(分銅)校正証明サービスとは

株式会社エー・アンド・デイは、計量法のトレーサビリティ制度に基づく「質量」認定事業者として、質量(分銅、増しおもり型分銅を含む)の校正を行い、弊社の定めた手法により機器の校正を行います。
使用される校正機器は、国家標準器とのトレーサビリティが確保されています。製品お求め時、およびお求め後の証明書発行が可能です。
発行可能な証明書は、「校正証明書」、「検査成績書」、「トレーサビリティ体系図」です。

分銅の一般校正証明書サンプル

校正証明書発行料金について

分銅のご注文時に、校正証明書も合わせてご注文いただく場合の料金表をご用意いたしました(検査費を含みます)。

校正証明書発行料金(分銅と証明書を同時ご注文の場合に限ります)

分銅のJCSS校正 クラス別の拡張不確かさについて

分銅のJCSS校正クラス別の拡張不確かさについて資料を用意しました。

「分銅のJCSS校正 クラス別の拡張不確かさ表」