トランスミッション開発・試験

自動車における燃費向上やより快適な乗り心地の追求は、内燃機関の改善にとどまらず、エンジンが出力するトルクを車両の駆動力に変換するトランスミッションへも及んでいます。

トランスミッションは、エンジンの最適駆動領域での運転を実現するためにより多段化、燃費向上の為に、小型、軽量化、よりスムーズな変速動作を実現するために最先端の電子制御を導入しています。

さらに、電動化におけるハイブリッドシステムはトランスミッションに駆動モータを加えた事により、自動車のコンポーネントの中でトランスミッションを最も複雑なコンポーネントへと変貌させています。

挑戦課題

最先端の駆動モータ抱えたハイブリッドシステム、あるいは従来の変速機においても、市場からの要求を満たすために、トランスミッションは構造だけではなく、その制御も複雑になってきています。

制御パラメータの増大に加え、ギアシフトやコーナリング時のトルクデマンドを考慮するために、トランスミッションECUとエンジンECUとの協調制御が求められ、ECU間の相互通信が不可欠になってきています。

トランスミッションECUの単体制御、ECU間の協調制御の開発や検証には、実在しないコンポーネントの状態を予測するために、高度なシミュレーションを行い、モニタリングすべき制御パラメータを得る必要があります。リアルタイムでこのような高度なシミュレーションを行うためには、最先端の演算機を備えた高速データ処理システムが不可欠です。

A&Dソリューション

A&DのHELIOS及び、Procyonのシミュレーションシステムでは、高度で複雑な制御シナリオの実装に耐えうる高い処理能力と高速通信チャネルをご提供致します。

A&Dは低慣性ダイナモメータを選定し、様々なトランスミッションのテストセルをご案致します。

さらに、テストセルとHILSを連携させ、包括的なトランスミッションシステムの開発環境をご提供致します。