実験モーダル解析・音響解析ソフトウェア ME’scopeVES
実験モーダル解析・音響解析ソフトウェア ME’scopeVES
CompactWCA、WCAminiによるデータ計測、ME’scopeVESによる解析処理で、機械・構造物の振動/音響現象を簡単に解析できます。
実稼動解析
CompactWCA、WCAminiで計測したデータを基に構造物や面の実稼動状態を視覚的にアニメーション化が可能です。実稼動状況の把握には、時間アニメーション、周波数アニメーション、オーダーアニメーションがあります。
実稼動解析は、試験体の実稼動状態の応答を測定し、解析するだけです。試験体に加振力を与えて応答を計測することが困難なケースで良く利用されますが、簡単に試験体の変形パターン(曲げ、ねじれなど) を把握することが可能なので、実験モーダル解析を始める方の入門ツールとしても効果を発揮します。
- 時間アニメーション
機械・構造物の実稼動状態の時刻暦データで変形パターンをアニメーション化が可能。 - 周波数アニメーション
機械・構造物の実稼動状態の周波数領域データで特定の周波数に対する変形パターンをアニメーション化が可能。 - オーダーアニメーション
機械・構造物が回転体の場合、回転変化に対する次数成分毎の変形パターンをアニメーション化が可能。
実験モーダル解析
CompactWCA、WCAminiで計測したデータを基に構造物の固有振動数(モードの周波数)、減衰比およびモードシェイプを同定することが可能です。
実験モーダル解析は、試験体に加振力を与えて応答を計測し、加振力に対する応答の伝達関数データから機械・構造物の動特性(固有振動数、減衰比、モードシェイプ)を求めます。モードシェイプからは、固有振動数毎に異なる変形パターン(曲げ、ねじれなど) を把握できます。減衰比からは、外力を取り除かれた機械・構造物が静止するまでの時間を把握できます。動特性を把握することで、振動問題の根本的な原因を絞り込むトラブルシューティングや、解析結果と数値解析結果の相関を取り、最適な設計に活かすなど、製品開発に役立ちます。
音響解析
CompactWCA、WCAminiで計測したデータを基に音響インテンシティ、音圧レベル(SPL)、音響パワーを求め、機械・構造物の表面の振動と音響データとの関係を効果的に表示することが可能です。また、振動と音響データを同時にアニメーションすることで振動音響問題を検証することが可能です。
インパルス加振法による伝達関数測定と実験モーダル解析
比較的システム構成もシンプルで手軽に行える実験モーダル解析の方法として、インパルスハンマで測定対象物に加振力を与え、その時の加振信号と応答信号を計測するものがあります。インパルスハンマ先端の力センサで加振力、加速度センサ等で応答信号を計測します。これらの信号をFFTアナライザに取り込むことにより、構造物の各周波数の応答特性を表す伝達関数を求めることが可能です。また、計測した伝達関数をモーダル解析ソフトウェアに取り込むことにより、FEM等の理論値解析から求めた特性との対比や共振時の構造物の動きをアニメーションで確認することが可能です。
※ME’scopeVESはバイブラントテクノロジー社の製品です。(弊社にて販売・サポート)