メールマガジン 第130号

【計量豆知識 最終回】はかる場所によって重さは変わる?

2020年10月08日

こんにちは。
計測・計量・医療機器メーカーの株式会社エー・アンド・デイです。

メールマガジン第130号は、計量豆知識の最終回として、
「はかる場所によって重さは変わる?」をお知らせします。

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天びんやはかり、ウェイングインジケータ(計量指示計)を
購入すると、取扱説明書に必ず
「キャリブレーション(校正)を行ってください」
と書いてあります。
なぜ、キャリブレーションしてくださいと
書いてあるのでしょうか?

https://www.aandd.co.jp/products/keiryo_kiki/tech_info_8.html

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天びんやはかりは、出荷の際に必ずキャリブレーションをして、
正しい計量値を表示するかどうか確認していますので、
出荷時にはキャリブレーション済みということになります。
ではなぜ、ユーザー様にキャリブレーションを
お願いしているのでしょうか?

ご存じのとおり、地球には万有引力があり、
すべてのものを地球の中心に引っ張っています。
また、地球は自転していますので、
引力の他に遠心力も働いています。
遠心力は引力とは逆方向の力になります。

地球の円周は約4万kmですので、
赤道のところは時速約1666kmで動いていることになります。
新幹線の最高時速が270km程度ですので、
驚くことに、地球は新幹線の約6倍のスピードで
高速走行している計算になります。

引力は地球の上ではほぼ一定ですが、
遠心力は北極と南極では最小、赤道付近では最大になります。
遠心力の影響で、地球は赤道半径が極半径より
約21kmも長い楕円になっているのです。

では、実際に南極と赤道で重さをはかった場合、
重さの違いはどれくらいでしょうか?

身近な例を挙げますと、遠心力の影響で、
北海道の札幌市で100kgの重さのものは、
沖縄県の那覇市では99.86kgの重さとなり、
140gも差が出るのです。 

遠心力以外に計量に大きな影響を及ぼすものとして、
高さ(標高)があります。
標高が上がれば引力の影響が少なくなりますので、
高いところに行くと重量が軽くなります。

コロナ太りが心配な方は、
秋の健康診断は沖縄県の標高が高いところで
体重測定をするとよいかもしれません(冗談です!)。

さて、キャリブレーションに話を戻します。
計量した場所や高度で重さが異なると、
いろいろな不都合が生じます。

1gあたり4000円の金を北極に近いフィンランドで
100kg購入すると4億円になりますが、
同じ金を赤道に近いシンガポールで同じ計量器
(シンガポールでキャリブレーションしていない)で
はかると99.61kgと表示され、
換算金額は3億9800万円となり、
シンガポールで購入した方が200万円オトク!
ということになってしまいます。
最近は金が高騰していますので、
この差がもっと大きくなります。 

このような事態を招かないために、
計量機器のキャリブレーションが必要なのです。

詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/keiryo_kiki/tech_info_8.html

A&Dは用途に応じて各種の計量機器を
取りそろえています。
詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/weighing/

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A&Dのメールマガジンでは、8回に分けて
計量豆知識をお知らせしてまいりましたが、
今回が最終回になります。

また改めて、計量機器について喜んでいただける情報を
ご提供いたしますので、今後とも
A&Dのメールマガジンをご愛読ださい。

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◆ メディア掲載情報 ◆

A&Dの新しい医療・健康機器、
セントラルモニタ「TM-2126」と
自動身長計付き体組成計「AD-6551」が
月刊『メカトロニクス』10月号に掲載されました。

・発行元:Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
・創刊:1976年
・発行部数:35,000部

掲載記事はこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/pdf_storage/media/202010_mdn.pdf

セントラルモニタ「TM-2126」
・ナースステーションで最大6人の入院患者のバイタル情報を
 確認できるコンパクトサイズのセントラルモニタ
・生体情報モニタ「TM-2590」との組み合わせにより、
 無線管理が可能

詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/medical/equipment/me-vitalsensor/tm2126/

自動身長計付き体組成計「AD-6551」
・身長/体重/体組成/基礎代謝量を同時に、約10秒で測定
・株式会社タニタの最新の体組成アルゴリズムを搭載

詳しくはこちらからどうぞ
https://www.aandd.co.jp/products/medical/medical-scales/me-heightscale/ad6551/

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お見積りや納期につきましては、お取り引きのある代理店に
お問い合わせください。
代理店がご不明の場合は、お近くのA&Dまでお問い合わせ
願います。
https://www.aandd.co.jp/support/contactus.html
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エー・アンド・デイから毎月2~3回、メールマガジンを
発行いたします。
医療・健康機器から計測・計量機器、試験機まで、弊社の
“はかる”幅広いジャンルのお役立ち情報にご期待ください。
★A&D情報マガジン『WAY』のバックナンバーは、
 こちらからどうぞ。
https://www.aandd.co.jp/way/
次回のメールマガジンは10月中旬にお届けする予定です。
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株式会社エー・アンド・デイ 広報IR課
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