エンジンにおける、排出ガスの低減、燃費、信頼性の向上等は内燃機関の技術レベルの向上が源泉となっています。燃焼開発を担っているエンジニアと適合エンジニアは、複雑化が増すエンジンの開発目標を達成するために、高品質なツールを必要としています。燃焼開発に使われる数々のツールの中でも、燃焼解析システムの重要性は増しています。

挑戦課題
エンジンに新しい機能を搭載する度に、エンジン動作範囲全域で最適化すべき変数が増加します。最適化変数の増加に伴い、最適化の開発には膨大な燃焼データを反復的に取得する必要があり、このプロセスは自動化抜きには実行が難しくなってきています。燃焼解析システムに求められる機能としては、燃焼事象の評価を瞬時に提供し、自動化の手助けを行い、データの後処理を待たずに制御に対する影響を認識できる機能です。エンジンの開発課題は台上テストのみで解決できるものではありません。燃焼関連の問題は実車でも多くみられます。予期せぬ失火、ノック、機械的な騒音等の中には、実車でなければ再現できない問題もあります。それらの問題を捉え解析するには、コンパクトな車載可能な燃焼解析システムが有効です。

A&Dソリューション
A&DのPhoenix燃焼解析システムでは、エンジンのシリンダー内の圧力をピエゾ素子センサーで検出し、エンジンサイクル全体を通して計測しています。シリンダー内の圧力測定値はその収集と同時に分析され、圧力値と解析値を瞬時に提供致します。この機能は特に自動適合及び最適化プロセスの時間短縮に貢献致します。

Phoenixシステムにはクランクポジションセンサー信号補間、12VDC動作等が内蔵され、車載アプリケーションに最適化された設計となっています。さらに、即時計測の結果を出力する事で、始動時の燃料と点火時期を適切に設定し、ノックや失火などの異常燃焼現象も抑える事が出来ます。

Phoenixシステムは、スパーク着火、自己着火エンジン、あるいは2ストローク、4ストロークエンジン等あらゆるエンジンにおける燃焼プロセセスを適切に評価する為の標準テストを実行する、全てのソフトウェアを用意しています。Phoenixシステムに組み込まれている機能は次の通りです。

  • エンジンコールドスタートを評価するための始動テストモード
  • エンジンを保護するための、高精度なノッキング検出と表示
  • >一定のタイムベースのデータ収集機能
  • フレキシブルDAC方式のクランクポジションセンサー/エンジンマウントエンコーダー
  • クローズドループテスト制御を実装するためのオートメーションシステムインターフェース。
  • ポストアナリシスの為のデータ後処理機能