オフライン後処理解析ソフトウェア WCAPRO

オフライン後処理解析ソフトウェア WCAPRO

WCAPROは、時系列データに対する各種解析、解析結果データに対する各種後処理をスタンドアロン PC(Windows7/8/8.1/10)で行なうことのできる、オフライン後処理解析ソフトウェアです。

※CompactWCAフロントエンドと接続して使用する場合は、オンラインソフトウェアとして動作します。

カタログ

データ解析までの流れ

特長

  • WCA、SONY DAT、TEAC DATで収集した時系列データファイルに対して、FFT解析、トラッキング解析(2D/3D)、リアルタイムオクターブ解析、フィルタ処理等を行なうことができます。
  • WCAFamily(cWCA/WCAmini/WCAonPC)で解析したデータ(MFUファイル)を基に重ね書き、各種後処理演算、カーソル値読み等を行うことができます。
  • 本アプリケーションはWindowsベースの扱い易いインターフェースを実現しており、短期間での操作習得が可能です。また、GUIはWCAFamilyの共通仕様となっています。
  • 各機能がCOMに対応しているので、VB/VBAによるメニューカスタマイズが可能です。

WCA操作画面例

ExcelのVBA機能を使用したカスタマイズ例

FFT機能

  • リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理として各種FFT関数の解析を行うことができます。
  • フレームサイズ65536のサポートで1/25600の周波数分析が可能です。
  • 振動解析、騒音解析に必要なスペクトラムアベレージ機能、ハンマー加振、加振機を用いた伝達関数測定などFFT分析に必要な機能を提供します。
  • マルチ加振で必要となるMIMO関数を標準でサポートしています。また、信号出力機能をオプションで用意しています。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

トラッキング機能(オプション)

リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理としてトラッキング解析を行うことができます。リアルタイムに次数処理を行う2Dトラッキング、3Dマップを求める3Dトラッキングの解析モードがあり、定比・定幅トラッキング、タイムトラッキング、位相トラッキング、平均機能、スムージング機能と豊富な機能を提供します。
2Dトラッキング関数の設定はテーブル形式より、簡単に複数チャンネル分の設定ができます。中心成分の単位:次数/周波数、バンド幅の単位:次数/周波数の設定で任意な解析成分を定義可能です。トラッキング点数は最小回転数/最大回転数/Δrpmから任意に設定できます。
3Dマップはキャンベル表示、カラースペクトラム表示も可能で、3Dカーソルによる次数切り出しにも対応しています。また、2Dトラッキング関数テーブルから任意の次数をまとめて処理できます。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

リアルタイムオクターブ機能(オプション)

リアルタイム処理、時系列データファイルによる後処理としてデジタルフィルタ方式のオクターブ解析を行うことができます。
FFT機能、トラッキング機能とリアルタイムオクターブ解析を同時に行うことも可能です。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

フィルタ機能(オプション)

時系列データファイルによる後処理としてローパス・ハイパス・バンドパス・バンドリジェクトのデジタルフィルタ処理が可能です。
次数フィルタもサポートしています。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

基本機能と2D後処理機能

計測データ・解析データ(MFUファイル)のグラフ表示、リスト表示(Lin/dB)、カーソル表示(2D/3D)、保存・復帰機能(条件ファイル/データファイル)、プリント出力(グラフ/リスト)、グラフのメタファイル出力、リストのコピー&ペースト、および2Dデータに対する演算機能(包絡線/平均化/スムージング/聴感補正/微分積分/補間/位相反転/位相整合)など、豊富な機能を提供します。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

3D後処理機能 (トラッキング機能に含まれます)

3Dデータ(MFUファイル/ブロックデータ)に対する後処理演算が可能です。
任意次数/周波数データの切り出し(中心成分の単位:次数/周波数、バンド幅の単位:次数/周波数)、指定回転数またはレコードの2Dデータ切り出し、関数変換(スペクトラムマップをオクターブマップに変換)、平均処理、聴感補正、微分積分など、豊富な演算機能を提供します。

(注)オフライン解析ソフトウェアのライセンスについては構成例を参照ください

ライセンスの種類

後処理ライセンス
基本機能(PABASE):機能紹介の「基本機能と2D後処理機能」
3D後処理機能(PATRACK)」:機能紹介の「3D後処理機能」
時系列データ読み込みライセンス
WCAスループットファイル(PBWCATP):WCAPRO/MSA/RMA
SONYレコーダファイル(PBSONY):PCscanⅡ、Ⅲ Binary(Intel86)ファイル
TEACレコーダファイル(PBTEAC):TAFFmatファイル
時系列データ解析処理ライセンス
トラッキング(PBTRACK):機能紹介の「トラッキング機能」
リアルタイムオクターブ(PBOCT):機能紹介の「リアルタイムオクターブ機能」
フィルタ(PBFILT):機能紹介の「フィルタ機能」

ライセンスの方式

ノードロックライセンス(ソフトウェアキー)
ライセンス本数分のパソコンにインストールすることができます。
初期導入時にライセンス認証手続きが必要になり、認証完了後にソフトウェアの使用が可能になります。
ネットワークライセンス(ソフトウェアキー)
ライセンス本数を超えるパソコンにインストールすることができます。
同時にソフトウェアを使用するパソコン数がライセンス数を超えない限り、自由に使用することができます。
クライアントパソコンとライセンス管理用パソコンとのLAN接続での使用が前提ですが、LAN非接続モード(起動回数制限)もあります。
初期導入時にライセンス認証手続きが必要になり、認証完了後にソフトウェアの使用が可能になります。
ライセンス管理用パソコンにインストールするライセンス管理ソフトが別途必要となります。
USBキーライセンス(ハードウェアキー)
ライセンス本数を超えるパソコンにインストールすることができます。
ただし、ソフトウェアの使用にはUSBライセンスキーの接続が必要です。
初期導入時のライセンス認証手続きは不要です。

主な構成例

FFT分析 トラッキング解析 リアルタイムオクターブ解析 フィルタ処理 基本処理 3D後処理
後処理ライセンス 基本機能
3D後処理機能
時系列データ読み込みライセンス WCAスループットファイル
SONYレコーダファイル
TEACレコーダファイル
時系列データ解析処理ライセンス トラッキング
リアルタイムオクターブ
フィルタ
ネットワークライセンス管理ソフト

(注1)◎:必須、○:どれか一つは必須(複数可)、△:必要に応じて
(注2)FFT分析は時系列データ読み込みライセンスに含まれます。
(注3)フィルタ処理結果はWCAPROスループットファイルになるため、時系列データ読み込みライセンスの「WCAスループットファイル」は必須です。
(注4)フィルタ処理で次数フィルタを使用する場合は、時系列データ解析処理ライセンスの「トラッキング」が必要になります。
(注5)CSVファイル、WAVファイル読み込みは標準サポートです。

動作環境

最小システム構成

CPU:Core i3/i5/i7(Core2 Duo、PentiumM) 1.4GHz以上
メモリ:512MB
HDD:20GB
モニタ:800×600 6万5千色

推奨システム構成

CPU:Core i3/i5/i7(Core2 Duo) 2.0GHz以上
メモリ:2GB以上
HDD:40GB
モニタ:1024×768 6万5千色以上

OS

Microsoft Windows10 Pro 32bit
Microsoft Windows10 Pro 64bit
Microsoft Windows8.1 Pro 32bit
Microsoft Windows8.1 Pro 64bit
Microsoft Windows8 Pro 32bit
Microsoft Windows8 Pro 64bit
Microsoft Windows 7 Professional/Ultimate 32bit
Microsoft Windows 7 Professional/Ultimate 64bit

※64bit OSでは32bit互換モード(WOW64)で動作します。

※PCscanⅡ、Ⅲは、ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社の製品です。
※GX-1、GX-NAVI、QuikVUはティアック電子計測株式会社の製品です。
※Windowsはマイクロソフト社の登録商標です。