DSP(高速演算処理装置)

DSPの構成要素 3

開発実行型DSPの構成例(A&DのAD5410システム)

AD5410モデルは、ディジタル演算の中核にPentiumⅣ-CPUを採用して高速処理を実現し、信号入出力インターフェースを外付けユニットにすることで大規模システム構成を可能にしています。非同期処理のリアルタイム性を確保にはFPGAを採用した回路構成になっています。マンマシン・インターフェース部にはPentiumⅣを採用するDual-CPU方式によって、Windows2000/XP環境(CRT・キーボードなどを外付けする)でVirtualConsoleやSimlinkの操作などが行え、開発・生産システムなどの構築ができる高性能DSPを実現しています。


注) RTOS : Real-Time Operating System
処理をリアルタイムに実行することを重視し、そのための機能を実装したOSのこと。

注) FPGA : Field Programmable Gate Array
プログラミングすることができるLSIのことです。マイクロプロセッサやASICの設計図を送りこんでシミュレーションすることができます。専用LSIより動作が遅く高価ですが、ソフトウェアで回路のシミュレーションを行なうよりは高速です。