情報マガジン『WAY』

エー・アンド・デイ情報マガジン『WAY』

VOL.15 2018.OCTOBER 国立大学法人 名古屋工業大学 保健センター様

ユージングシーン
健診機器データ収集装置
健診アダプタ AD-6903A

健診機器データ収集装置健診アダプタ AD-6903A 製品画像

健診の「測定部門」の無人化に成功!
最先端の工科大学にふさわしい健診のIT化が実現できました。

国立大学法人 名古屋工業大学 保健センター様にインタビュー

身長・体重・視力・血圧の全自動測定を無人で行える、学生健診のIT化を実現された名古屋工業大学保健センター様。
毎年2~4月の3か月間のうち、受診者の都合が良いときに自由に受診できるシステムが、大学職員の皆様にも学生さんにもとても喜ばれています。

インタビューいただいた国立大学法人 名古屋工業大学保健センター様の画像

国立大学法人 名古屋工業大学
保健センター
右:
保健センター長 / 教授 / 医学博士
中野 功先生
左:
保健センター 教授 / 医学博士
岡田 暁宜先生

IT化が困難な「診察部門」以外は、全て無人化することができました。

インタビュアー 毎年、何名様くらいの健診を行っていらっしゃいますか?
中野先生 約6,000名です。健診をIT化する前は、6,000名の学生を毎年4月の3日間で集中的に健診し、全ての健診項目を完了させていました。
インタビュアー IT化前は、どのような状況だったのでしょうか?
中野先生 身長・体重・視力・血圧を測定する際に、本学の事務職員が対座して目盛りを読み取り、鉛筆で個々人の受診票に数値を記載していました。1日当たり約50名、3日間で延べ150名を超える職員を総動員して協力していただいていましたが、本来の業務をストップさせてしまい、ご迷惑をおかけしていました。
このような原始的なデータ収集方法は、最先端を行くべき工科大学としていかがなものかという思いを、ずっと抱えていました。
インタビュアー そこで、IT化をご計画されたということですね。
中野先生 そうですね。全国大学保健管理研究集会(注) の展示ブースでA&Dさんのデータ収集システムを知り、以前から導入したいと考えていました。
IT化の魅力は、身長・体重・視力・血圧を測定する「測定部門」を全部、無人で行えるところです。本学のスタッフに協力していただくことがほとんど不要になり、業務負担が軽減できました。
また、無人で受診できますので、測定部門は毎年2~4月の3か月間という長期にわたる健診期間を設定できるようになりました。この3か月間のうち、学生の都合が良いときに保健センターに来て自由に受診できます。
2月と3月は在校生、4月は新入生が主体になりますね。

「毎年春に保健センターに行く」ことが、健康相談の機会につながっています。

インタビュアー 都合が良い時に受診できるというのは、大きなメリットですね。
中野先生 IT化前は各測定場所の前に長蛇の列が常態化して時間がかかり、健診の運営上の障害になっていましたし、学生は健診を受けることを面倒だと思っていたのではないかと思います。
尿検査・レントゲン検査・内科健診の「診察部門」はIT化が困難ですが、測定部門をIT化したことにより、診察部門は従来よりも短い2日間で集中的に行えるようになりました。
診察部門は項目数が少ないため、健診の流れがスムーズで、短時間で完了できます。
インタビュアー 学生さんは、受診しやすくなったと喜んでいるのではないですか?
中野先生 本学では測定部門と診察部門の両方を受診しないと健康診断を受診したことになりませんが、IT化することによって、健診を受けやすくなったのは間違いありません。
待ち時間もほとんどありませんし、その場でパソコンの確認画面を見て自分のデータを確認し、不安を感じる測定値があれば何度でもゆっくりと再測定できることも大きなメリットですね。
この健診システムはコストパフォーマンスにも優れていて、他の大学にも導入をお薦めできます。
インタビュアー 今後の健診について、A&Dがお手伝いできることがございますか?
中野先生 このシステムの最終確認画面において、アンケートに答える操作を取り入れられたら良いですね。その学生の健康についての心配事や睡眠時間、食事、喫煙・飲酒の有無や程度を入力してもらうなど、いろいろな発展型を考える余地があり、ますます応用範囲が広がると思います。

測定機器の定期保守点検は、行うのが常識だと思っています。

インタビュアー この保健センター様の建物の中で健診を行っていらっしゃるのでしょうか?
中野先生 IT化前は広い場所でないと対応できませんでしたので、大学構内の講堂で健診を行っていました。IT化後の測定部門では受診者が集中しないので、この保健センターの建物内で完結しています。
保健センターは大学構内のあまり目立つ場所にはありませんが、毎年春に保健センターに健診を受けに行くので、「大学構内のここに保健センターがあって、健康相談を受け付けてくれる」、「何か健康不安を感じたら、あそこに行けば良い」ということが学生に周知されたことが、健診後の健康教育に役立っています。
インタビュアー 学生さんにとって、保健センター様は心強い存在ということですね。
中野先生 保健センターの本務は学生サービスであり、学生にとって利用しやすいことを目指しています。学生が気軽に健康相談に来ることができる保健センターでありたいと思っていますので、今後はもっと健康教育にも力を入れて取り組んでいきます。
インタビュアー 最後に、A&Dの測定機器定期保守点検について一言お願いいたします。
中野先生 健診が2月からなので、毎年、その少し前の12月に保守点検をお願いしています。健診は正確を期すのが大原則ですので、保守点検は行うのは常識だと思っています。健診後何年か経って、実は測定機器に不具合があって、あのデータは不正確だったということになったら大変です。取り返しがつきませんので。
今後も継続して定期保守点検をお願いしていきますので、よろしくお願いいたします。
インタビュアー 本日は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。

(聞き手:株式会社エー・アンド・デイ 販売促進部)

お客様情報

国立大学法人 名古屋工業大学 保健センター
所在地
愛知県名古屋市昭和区御器所町

保健センターは、心身ともに健康な生活を送れるよう支援しています。
定期健康診断のほか、医師の診察や臨床心理士のカウンセリング、保健師・看護師による健康相談や応急処置、病院の紹介等を行っています。

国立大学法人 名古屋工業大学 保健センターの外観画像

お使いいただいているA&D製品

健診機器データ収集装置 健診アダプタ AD-6903A

健診データをメモリ・送信
測定機器やID入力機器を最大6台まで接続

健診機器データ収集装置 健診アダプタ AD-6903Aの製品画像
データ収集アダプタ AD-6904A

受診者IDと測定値を紐づけてパソコンに送信
専用ソフトで【ID+測定値】をCSVファイルに生成し、保存

データ収集アダプタ AD-6904Aの製品画像
診之助Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズ

Bluetooth通信に対応 軽量・コンパクトを実現
不規則脈波を検知するIHB機能を内蔵

  • 認証番号:226AHBZX00016000
診之助Slim 全自動血圧計 TM-2657シリーズの製品画像
全自動身長体重計 AD-6228A

身長・体重を同時に測定、身長・体重・BMI値を同時に表示
バリアフリー仕様で床から50mmの薄型、安全でラクに測定

全自動身長体重計 AD-6228Aの製品画像
定期点検サービス and安心サポートone

2007年4月1日より、病院・診療所または助産所に、医療機器の安全使用を確保するための責任者を配置することが義務づけられ、保守点検が必要とされる医療機器については、保守点検の実施と記録の保管が必要になっています。A&Dでは、改正医療法に対応した「定期点検サービス」を用意しています。

お問い合わせは、ME機器相談センターまで:0120-707-188(平日9:00~12:00、13:00~17:00)